栄養班デモ実験(H20)

平成20年度

牛乳の鮮度測定

 

☆目的☆

牛乳の酸度を測定することによって鮮度を判定する。

 

☆原理・知識☆

牛乳の一定量を中和するために必要なアルカリ量を測り、

アルカリと結合した全酸性物質量(炭酸ガス、たんぱく質、リン酸、クエン酸など)を乳酸と仮定し、

その重量パーセントで示したものが酸度である。

 

~酸度の計算~

酸度(乳酸量%)=0.1×F×V/1000×90×1/a×1/w×100

V=0.1NNaOH溶液の測定値(mL) a=試料の秤取量

F=0.1NNaOH溶液のカ価 W=試料の比重 90=乳酸の分子量

 

 ☆操作☆

                 ①牛乳10mLをビーカーまたは三角フラスコに取る。

                  それを重量測定した後、純水を同量加えて希釈する。

                  ②フェノールフタレイン溶液0.5mLを加え、0.1NNaOH溶液で滴定する。

                 ③pHメーターを用いて測定も行う。

  

~試料・試薬~

                 ①品質保持期限が同じ牛乳を冷蔵および室温に保持したもの

                 ②0.1N水酸化ナトリウム

                 ③1%フェノールフタレイン・アルコール溶液

                 ④純水

~器具~

                 ①ビュレット

                 ②100mL容ビーカーまたは三角フラスコ

                 ③10mLホールピペット